著者:京極 真
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本記事では「文章を書くなら、Scrivenerがよいと聞いたことがあるけど、本当によいの? メリット、デメリットが知りたいなぁ」という疑問にお答えします。
本記事のポイント
Scrivenerはマジでお勧めです
Scrivenerのメリットとデメリットを考察しています
Scrivenerでよくある疑問にお答えします
Scrivenerを導入する手順について解説(とっても超簡単)
結論から言うと、ぼくが最も愛用しているのはiA Writerなんですが、長文執筆になるといったんiA Writerで下書きしてからScrivenerに移行しておりまして、その使い心地には大満足です。
ぼくは以前、WordやPagesで連載、研究論文、著書などを書いていました。
これらのソフトも大変すばらしいです。
けど、長文になってくると、全体の構造を把握しにくくなるんです。
例えば、連載原稿をWordで管理する場合、各回の原稿を別々のファイルにして保存することが多いです。
1つのファイルに書き続けると、ファイルが重たくなるし、記事を書きはじめる箇所を探すのが面倒だからです。
その結果、「第1回」「第2回」「第3回」とファイルがどんどん増えていきます。
これに対して、Scrivenerの場合、複数回にわたる連載原稿でも1つのプロジェクトにまとめて管理できます。
Scrivenerであれば、1つのプロジェクトで2年以上続く連載原稿も効率よく管理できるんです。
つまり、ファイル管理の煩雑さから解放されるわけです。
Scrivenerでは、画面の左側に原稿の一覧を表示できます。
クリックすれば、第1回でも、第13回でも瞬時に表示することができます。
また、画面を分割すれば、複数の原稿を同時に表示することもできます。
Wordだと複数のファイルを見比べながら書くときは、それぞれの原稿を別々に開く必要があります。
そのため、ウィンドウの表示に手間取ったり、表示するファイルの切りかえが面倒だったりします。
だけども、Scrivenerであれば、1つのプロジェクトで複数の原稿を一括管理できるため、そうした煩雑な作業を解消することができます。
それによって、原稿執筆の効率が上がって、創造することに専念しやすくなります。
年に数回でもまとまった文章を書くことがある人は、Scrivenerの導入を検討する価値があります。
続いてScrivenerのメリットとデメリットです。
上述したこと以外のメリットは、
1. 目標字数を視覚的に表示できる
2. Scrivenerを自動で終了できる
3. 文献などの資料もまとめて管理できる
4. Mac版では縦書きができる
5. スナップショットと自動バックアップが使える
6. Word形式、PDF形式などにコンパイルできる
7. iPhoneやiPadとも連携できる
などです。
以下では1〜3について説明します。
多くの場合、執筆には字数制限があります。
他のソフトですと、そのつど文字数を確認する必要がありますが、Scrivenerは現在の字数や執筆目標を表示できます。
目標に対してどこまで書けているのかも確認しやすいです。
なので、基本的には過不足なく書きやすいです。
何気に重宝している機能は自動終了です。
デメリットで述べるように、Scrivenerは複数のパソコンで同じプロジェクトを同時に編集する使い方には向いていません。
例えば、パソコンAで執筆したプロジェクトをDropboxで同期させて、パソコンBで引き続き執筆する場合、基本的にはパソコンAでScrivenerを終了し、同期が完了してからパソコンBで開くようにします。
でも、忙しいとScrivenerを終了するのを忘れることがあります。
Scrivenerには一定時間操作しなかった場合に自動終了する設定があるので、そうした競合を避けるのに役立ちます。
他のソフトで原稿を書いていると、使用する文献を別のソフトで管理したり、独立したファイルとして保存したりする必要があります。
すると、その原稿で使用していた文献を探す手間が増えることになります。
Scrivenerは1つのプロジェクトに原稿だけでなく、PDFなどの資料もまとめて入れることができるので、その手間を省くことができます。
しかも、画面分割すれば、左で原稿を書き、右で文献を確認する、ということも簡単にできます。
もちろん、ScrivenerはZoteroなどの文献管理ソフトそのものではありません。
けど、「この原稿を書くために使っている資料を原稿と一緒に置いておく」という用途には、とても便利です。
デメリットは、
リアルタイムの共同編集ができない
投稿や納品の際にはWordなど別の形式に書き出す必要があることが多い
などです。
Scrivenerは、Googleドキュメントのように複数の人が同じ原稿をリアルタイムで編集するためのソフトではありません。
Dropboxなどでプロジェクトを同期して複数のパソコンから作業することはできますが、同じプロジェクトを同時に編集する使い方は避けたほうがよいです。
Scrivenerの目的は執筆支援なので仕方ないですが、共同執筆では少し不便ですね。
Scrivenerは納品する完成原稿を書くというよりも、効率的に原稿を執筆・管理するためのソフトです。
なので、学術誌や学会に投稿したり、編集者に原稿ファイルを送ったりするときは、Wordなどの指定された形式へコンパイルし、必要に応じて最終的なレイアウトを整えることになります。
原稿執筆を加速させるために仕方ないですが、これも面倒です。
Scrivenerを使う人が増えれば、この面倒さも解消できるかもと思い、本記事を執筆しているのですが(笑)。
使い方はいたって簡単です。
Wordやテキストエディタなどのアプリを使える人なら、基本的な操作にはそれほど困らないと思います。
もちろん、Scrivenerにはかなり多くの機能があります。
けど、すべての機能を覚えてから使いはじめる必要はありません。
まずは「原稿を分けて書く」「原稿の順番を入れ替える」「資料を置いておく」「Wordにコンパイルする」ぐらいから使えば十分です。
Scrivener 3については、公式サイトにもマニュアルやチュートリアルが用意されています。
ぼくの環境では軽快に動いています。
これまで、かなり大きなプロジェクトで書籍原稿などを書いてきましたが、執筆中に動作がつまって困ることはほとんどありませんでした。
もちろん、動作速度は使用しているパソコンやプロジェクトに含める資料の量などによって変わります。
けど、少なくともぼくの使い方では、長文を書くためのソフトとして動作の重さが問題になったことはありません。
ぼくの経験では、Scrivenerの動作が不安定になって困ったことはほとんどありません。
また、Scrivenerには自動保存やバックアップ機能があります。
長い原稿を書いていると、「原稿が消える」というのがいちばん怖いです。
その意味でも、バックアップを自動化できるのはありがたいです。
ただし、Dropboxなどを使って複数のパソコンでプロジェクトを同期するときは、同じプロジェクトを同時に開かないなど、基本的なルールを守る必要があります。
コンパイルの手順自体は簡単です。
メニューの「ファイル」から「コンパイル」を選び、WordやPDFなどの形式を指定して書き出します。
Scrivenerでは、バラバラに管理している章や節をまとめて、1つのWordファイルやPDFとして出力できます。
手続き自体は簡単なんですが、最終原稿を提出するたびにやらないといけないので、心理的にちょっと面倒です。
けど、その面倒さを越える便利さがあります。
めちゃくちゃ簡単です。
研究論文、レポート、連載、書籍など、複数の章や節からなる文章を書く人であれば執筆効率が向上するので、ずいぶん助けられるはずです。
導入STEP
step 1:Scrivenerの公式サイトまたはApp Storeにアクセスする
step 2:無料トライアルを試すか、製品を購入する
step 3:ダウンロードして使いはじめる
導入手順はこれだけです。
macOS版とWindows版には無料トライアルも用意されているので、「自分に合うかわからない」という人は、まず試してみるとよいです。
価格はプラットフォームや購入方法によって異なるため、購入時に公式サイトやApp Storeで確認してください。
長文を書く機会が多い人なら、十分元はとれると思いますよ。
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